秋のお彼岸が過ぎれば徐々に夜長に向かいます。昼間の時間が短くなれば、お天道様(太陽)からもたらされる生命エネルギー(氣)も少なくなって参ります。そこでこの季節には、しっかりと体内に生命力を養う必要があります。身体の表面は、日中太陽からの生命エネルギーの照射を受けられるのですが、そのパワーを体内の闇の中に存在する内臓組織・細胞に伝えなければなりません。東洋医学の陰陽論では、体表は陽(光・昼)内臓は陰(闇・夜)と捉えその調節を説いており、感情や精神は内臓と密接に関係していると考えて、感情の不安定さは臓器の氣の欠乏から起こることを教えております。

秋の夜長には、闇の時間帯が増し体内の闇は病みにつながることを示唆しています。何となく物悲しい感情になりやすいため食事を通じて、どんどん内臓に生命力を取り込みましょう。幸い自然界は生かし合いの法則でできてますので、秋には太陽からの生命力を大量に受け取った食物に恵まれます。本当にありがたいことです。私たちの内臓は、単なる蔵ではありません。闇夜を照らす月の蔵、すなわち生命エネルギー・太陽光を修める臓、身体の生命を育む臓です。身体に命の高まりを思いつつ、中秋の名月(命月)を愛でながら秋の夜長を楽しんでみるのも風流ですよ。