日本では、年頭に良縁を家庭に招来する神事が行われて参りました。その年を実り多き年にするために、長寿を象徴する常磐木である松の飾りを門や玄関に設け、豊穣や恵みを齎す歳神(歳徳神)をお招きしてきたのです。
その歳神さまへの感謝の印として、「齢垂る(しだる)」の意味を持つシダを裏白に、また代々の子孫長久の思いを込めて前年の果実とともに実る橘たる橙を 「年玉」というお餅と合わせ奉献したのです。自然(かむながら)からの給わり物である食べ物への有難さを表す日本人の素晴らしき慣わしであると思います。
おせち料理ばかりが注目される中、感謝の思いの大事さを伝える伝統を忘れることのないようにみなさまのご家庭でも続けて頂ければ幸いに存じます。